医師からの死の告知により
突然死がやって来ることがある
そのとき第三者は
その本人を可哀想だといい哀れむ
確かに本人が死を認識してから実際に死ぬまでの間はつらいと思う
しかし死によって生体としての人間の脳は機能停止を起こすから
その時点で本人にはつらいという感覚がなくなる
つまりその苦痛から開放される
事故や事件により本人が自分の死を認識しないうちに死を迎えるようなケースでは
さらに直前の苦痛すらも存在しない
むしろ人の死によって苦しむのは残された者である
心の準備がないまま人生に必要だった人が突然消えていなくなる
残された者の脳はこの変化にすぐには対応できない
最悪のケースでは必要だった人を奪ったその原因を恨み
それに自らを拘束する
残された者の脳には必要だった人がいないことに起因する苦痛が蓄積され沈殿する
残された者はその人の死を受け入れ
できるなら消化してほしいと思う
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